深葉女学院2021年度 修学旅行のしおり

―観光―

観光地

〇コロッセオ
エリア:ローマ、ローマ周辺

ローマ市街地のほぼ中心。
二千年近く前に建てられた巨大な円形闘技場コロッセオは、
古代ローマ帝国の絶大な力を象徴する場所です。
約5万人を誇る収容人数は、現代のスポーツスタジアムにも劣らない規模。
猛獣用の檻の跡や、舞台装置など、古代遺跡と思えない複雑な地下構造は必見。
「ローマは偉大なり」を肌で感じられます。

〇トレビの泉
エリア:ローマ、ローマ周辺

ローマの古代水道の終点に位置するトレビの泉は必ず訪れたい場所。
目の前にすると「自分は今ローマにいる」という実感を確かなものにしてくれるでしょう。
なみなみと水をたたえた巨大な泉と、壮麗なバロック様式の彫刻の素晴らしさは、
きっと想像以上。
観光客でごった返す日中を避け、ライトアップされる時間に立ち寄るのが狙い目です。

〇ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
エリア:フィレンツェ、イタリア北西部

街中が美術館のようなフィレンツェでも、ドゥオモはひときわ印象的。
140年以上の歳月をかけて建設された高さ107mもあるクーポラ(円屋根)は、
現在でも世界最大。
屋上からフィレンツェの街を見下ろす大パノラマは、忘れられない思い出になるはずです。
「花の聖母大聖堂」という名にふさわしい華麗な装飾の数々にも目を奪われます。

〇スペイン広場
映画『ローマの休日』に登場することで有名なスペイン広場。
オードリー・ヘップバーンがジェラートを食べていた階段は、観光客に特に人気の撮影スポットとなっています。
※現在は文化財保護の観点から飲食禁止。
教会へ続く長い階段と中央の噴水はとても美しく、夕方から夜にかけては昼間の賑やかさとは違うロマンチックな雰囲気に。

〇ピサの斜塔
その名の通り斜めに傾いていることで有名な斜塔。
工事中の地盤沈下により傾き始め、修正することができないまま完成に至りました。
この塔でガリレオが「物体の落下法則」の実験を行ったという伝説も有名になっています。
階段で最上階まで上ることができます。

〇ピサの大聖堂
11世紀に建てられたロマネスク様式の聖堂。
十字の形に設計され、左右対称の外観が特徴とされています。入口上部の彫刻や、内部の美しい装飾も見どころ。
天井から吊り下げられたランプの揺れを見て「振り子の法則」を発見したという、ピサの斜塔に続くガリレオのもう1つの伝説もあります。

〇ミラノ中央駅
「世界で最も美しい鉄道駅」と呼ばれるミラノ中央駅。
ミラノの陸の玄関口として親しまれ、総面積は何と東京ドーム8個分。
一日32万人、500本もの列車が行き来する巨大なハブステーションです。
広大さや高い天井に加えてまるで美術館のような重厚感のあるこの駅は、駅舎自体が鑑賞対象。
高いアーチ型の硝子の天井のプラットフォームはまるで映画のワンシーンのようで心躍ること請け合い。
エキナカには様々な店が入っており、パニーニ等の軽食からワインと合わせての充実した食事のほか、
人気コスメのお店や雑貨店等も多く、時間を忘れて楽しめそう。

〇サン・ピエトロ教会
バチカン市国のシンボル、また世界に10億人以上の信者を持つ「カトリック」の総本山でもある「サン・ピエトロ大聖堂(寺院)」は、ローマ観光の上で絶対に外せない見学スポットの一つ。
その歴史の始まりはなんと324年、キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の命によって聖ペトロの墓の上に建設された聖堂が元になっています。
現在の大聖堂は1506年、教皇ユリウス2世によって建て替えが開始され、1世紀以上かけて完成。
設計や監修には、ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど、天才芸術家が10人以上も携わっています。
見どころはまさに随所に。5つの大扉、ミケランジェロ作のピエタ像、聖ペテロ像、四つの支柱と聖人像、ベルニーニ作の大天蓋や聖ペトロの司教座、クーポラ(大円蓋)、礼拝堂のモザイク画、祭壇と墓碑、バチカンのグロッタ(地下聖堂)、宝物館 等々…。
神聖で荘厳な大聖堂を巡ると歴史散歩も楽しめそう。

〇サン・マルコ広場
ヴェネチア・サンマルコ広場はナポレオンが「世界一美しい広場」と称賛したと言われ、ゴシック風の整然とした建物に囲まれて見応えのある広場です。
装飾的な彫刻を施された白い列柱が二段、三段と回廊になって広場を取り囲んでおり、歩くだけで物語のヒロイン気分になれそう。
また、広場周辺には観光地が密集。
白いアーチを描くリアルト橋はヴェネチア観光の目じるし。
街の景観はゴンドラから見たときに一番美しくなるように設計されているとか。
おとぎの国に迷い込んだような絶景は船上から楽しむのもおすすめ。

〇サン・マルコ大聖堂
ベネチアのシンボルともいえる有名な大聖堂。
福音書の著者の1人とされる聖マルコの遺体が安置されています。
2階のバルコニーからは「世界で最も美しい広場」と謳われるサン・マルコ広場を見渡すことができます。

〇ドロミテ渓谷
ヨーロッパを横断するアルプス山脈の一部で、起伏の激しい岩山が魅力の自然遺産ドロミテ渓谷。
石灰質の白い岩山が、朝夕の陽の光を浴びて赤銅色に輝く姿は神々しくさえ見えます。
ドロミテの真珠と言われるミズリーナ湖は背後にソラピス山という岩山がそびえ、その絶景で有名。
ポルドイ峠にはロープウェイが整備されており、2950メートルの山頂からは岩山が連なるドロミテの景色をパノラマで楽しめます。
一般的にイメージするイタリアとは一味違う渓谷の景色と溢れる自然はきっと一生心に残る程印象的。

〇ポンペイ
火山が噴火した際の火砕流によって、一晩にして消滅したといわれているポンペイ。
悲劇的な災害ですが、街全体が火山灰に覆われ一瞬にして地中に埋もれたことにより、
建物や芸術品、壁画までもが非常に良い状態で残っています。
その損傷の少なさから当時の生活文化が明らかに。
かつてそこで暮らしていた人たちの生活を、2,000年の時を経て感じることができる貴重な場所。

〇アマルフィ海岸
ナポリから程近い街、アマルフィ。地中海沿いの美しい街で、地中海の楽園とも呼ばれており、世界遺産のアマルフィ海岸がとても有名です。
断崖絶壁にひしめくようにして建つカラフルな家々はアズールブルーの海の色と相まって息をのむほどの絶景。
“神々の道”と呼ばれるトレイルからはその景色が一望できます。
港町らしくシーフード料理が有名なほか、海に面した段々畑ではレモンや葡萄が栽培され、目だけでなく舌も楽しませてくれます。
町を見下ろすようにたたずむアマルフィ大聖堂は白い柱廊と緑のコントラストが鮮やかで一際神聖さを感じられます。
アマルフィ海岸の宝石と呼ばれるエメラルドの洞窟は、水深約10メートル、高さ24メートルの洞窟。
薄暗い照明の下で、海水がエメラルドグリーンからターコイズブルーへと変わる神秘的なグラデーションを見ることができます。

〇サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
大きなクーポラ(ドーム)が特徴的な、フィレンツェを象徴する大聖堂。
クーポラへ行くには狭い螺旋階段をひたすら上り続けなければなりませんが、この「階段上り」も醍醐味のひとつ。
上りきった後に一望できるフィレンツェの街並みは絶景。

〇ウフィツィ美術館
ルネサンス絵画が数多く所蔵されている、世界でも指折りの美術館。
ボッティチェリの傑作『ヴィーナス誕生』もここで見ることができます。
館内には展示品がずらりと並び、ミケランジェロやラファエロなどルネサンス期の巨匠たちの作品を堪能することができます。
フラッシュを使わなければ写真撮影もOK。

〇ドゥカーレ宮殿
共和国時代の政治の中心地であり、宮殿内には裁判を行う場所や牢獄も置かれています。
内部はとても広く、天井や壁を埋め尽くす壮大な絵画は迫力満点。
「世界最大の油絵」といわれているティントレットの『天国』は、3階の大評議の間で見ることができます。

〇ブラーノ島
ベネチア北東部に位置する小さな島。
漁業やレース編みも有名ですが、なんといっても見どころはカラフルな街並みです。
ロープで吊るされた洗濯物も、街に馴染んで可愛い風景を作りだしています。
ベネチア本島から水上バスで約40分。移動中もベネチアの運河をたっぷりと楽しむことができます。