深葉女学院2021年度 修学旅行のしおり

―イタリア情報―

イタリア/バチカン市国の基本情報

正式国名 : イタリア共和国(Italian Republic)
首都 : ローマ
国旗 : 緑、白、赤の縦縞の三色旗
緑は「国土」、白は「雪・正義・平和」、赤は「愛国者の血・情熱」をそれぞれあらわすと言われている。
面積 : 30.1万平方キロメートル(日本の約5分の4)
人口 : 6,046万2千人(2020年国連推計値。日本の約半分)
言語 : イタリア語(地域により独、仏語等少数言語あり)
宗教 : キリスト教(カトリック)が国民の約80%と言われる。その他、キリスト教(プロテスタント)、ユダヤ教、イスラム教、仏教。
通貨 : ユーロ
時差 : -8時間 イタリアが正午のとき、日本は午後8時
サマータイム : 3月の最終日曜日〜10月の最終日曜日は-7時間 イタリアが正午のとき、日本は午後7時
日本からイタリアまでの所要時間は約12時間。

気候

南北に細長く、温暖で四季がはっきりしています。夏は乾燥し、雨は冬にやや多いのが特徴。
日本の気候とよく似ており、ミラノ、ローマも東京の気候とさほど差がありません。
梅雨がなく湿度が低いため、夏の日中が過ごしやすく感じますが、朝夕の温度差が大きいため服装には注意が必要。
長袖やストールなど羽織れるものを持っていくと重宝するでしょう。
また、緯度が高いので、夏は夜遅くまで明るいです。

歴史

紀元前からローマ帝国が栄え、467年に西ローマ帝国が滅びた後は、法王領や小さな都市国家が連立する状態に。
一部の都市国家はフランスやスペインなどの大国にたびたび侵略された。
1861年にイタリア王国が成立し、第二次世界大戦後に現在の領土に。

都市国家であった時代が長く、国としての歴史が浅い分、イタリア人である以前に、その都市の人間であることが尊重される傾向。
たとえばナポリ人とフィレンツェ人では習慣や考え方、性格にまでかなり違いがあるのだそう。
初めて知り合った人に「どこの町出身ですか?(Di dove’e’?)」と尋ねることが多いのもそれ故。
方言、文化、料理など様々なものが州によって異なり、その多様性もイタリアの魅力の1つとなっている。

バチカン基本情報

正式国名 : バチカン市国(Vatican City State)
面積 : 約0.44平方キロメートル(日本の皇居は約1.15平方キロメートル) この他、市国外のイタリア領土内に治外法権を有する施設あり。
人口 : 615人(2018年10月)(バチカン国籍保有者(615人)とバチカン国籍を保有せずバチカン市国に居住する者(205人)の合計は820人)
言語 : 公用語はラテン語。ただし、外交用にはフランス語、通常業務ではイタリア語を使うことが多い。
元首 : ローマ教皇(立法、行政、司法の全権を行使)
宗教 : キリスト教(カトリック)
通貨 : ユーロ

バチカン(Vatican)
バチカンとは、「教皇聖座(Holy See)」と「バチカン市国(Vatican City State)」の総称。
「教皇聖座」とは、カトリック教徒の総本山、また「教皇の国」を意味し、宗教機関でありながら、国としての側面も持つ。
(国連を含めた多くの国際機関に「教皇聖座」又は「バチカン市国」として加盟又はオブザーバー参加している)
一方、「バチカン市国」とは、「教皇聖座」に居所を提供している領域としての国家を指す。

歴史

326年、キリスト教を公認したローマ帝国皇帝コンスタンティヌス1世が、
イエス・キリストの使徒聖ペテロ殉教の地(墓所)であるバチカンの丘に、サン・ピエトロ寺院を建造したことに始まる。
(バチカンでは聖ペテロが初代法王とされている。)
バチカンはカトリック教会の本拠地として発展し、8世紀にはフランク王国からの寄進などにより、 統一される以前のイタリア各地に法王領を持つようになった。
しかし欧州情勢によって、法王領は拡大・縮小を繰り返した。
19世紀にはイタリア王国との確執により、半世紀にわたってイタリアとバチカンの国交は断絶。
その後1929年の「ラテラノ条約」によって、独立した主権国家としてのバチカン市国が承認され現在に至る。